瓦屋根~漆喰詰め直し工事(川崎市M様邸)

12月に入り、寒さが一段と厳しくなってきました。また、師走のあわただしさも感じる今日この頃ですね。最近では、やはり年内に屋根の点検を済ませようという方のお問い合わせが増えています。先日も川崎市のM様より、瓦屋根の点検依頼と補修に関する相談を頂きました。屋根からコンクリートのような塊が落下してきていることに気づき、たぶん漆喰であろうと思われたようです。築年数が経過しているので、状況によっては葺き替え工事もやむをえないと思われたようですが、耐久性の高い瓦は雨漏り等がなければ比較的費用を抑えての補修が可能です。

漆喰が剥がれると棟の土台にもなっている土が露出してしまいます。今までは漆喰に守られていた為問題はなかったのですが、漆喰がなくなれば土が雨水を吸い込んだり流出してしまい、棟の崩壊を引き起こしてしまいます。屋根に使用される南蛮漆喰は瓦の固定はもちろん、シリコンや防水材も含まれているため雨水からの保護の役割も担っています。それゆえ、漆喰にひび割れ・亀裂・剥がれが見られた場合は早めの補修をお勧め致します。今回は雨漏りもなく瓦のズレや浮きも少なかった為、『漆喰の詰め直し工事』をご提案させて頂きました。剥がれていない漆喰もひび割れが多く見られましたので、この機会にきれいに剥がして塗り直すことを、ご提案させて頂きました。これで安心ですとM様にも喜んで頂きました。

瓦はほとんど劣化しませんが、漆喰は経年とともに劣化していきます。漆喰の劣化がお住まいの瓦や屋根に悪影響をおよぼしかねません。深刻なダメージを与える前に、定期的なメンテナンスをお勧め致します。

 

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