軒天部分補修工事(川崎市K様邸)

先日川崎市のK様より、軒天部分が剥がれて穴があきかけているので、至急なおして欲しいとのご依頼を受けました。現場に伺い早速調査すると、軒天が激しく剥がれていて、その逆側も剥がれていました。K様邸は少し古めのお住まいで軒天には化粧ベニヤが使われていました。ベニヤは薄くスライスした木の板の繊維方向を縦横と入れ替えて積層し、互い違いに張り合わせた合板です。薄くスライスした板単位で剥がれてしまい、板単位では繊維方向が同じなので裂けやすいことが激しく剥がれてしまう原因になります。合板なので、剥がれだすまでは縦の力にも、横の力にも強い上に安価で優秀な材料なのですが、やはり何にでも弱点はあるものです。

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今回はベニヤではなく、ケイカル板を使用します。ケイカル板はケイ酸カルシウムを主原料とし、ボードに加工したものです。水に強く、ベニヤのように剥がれだすこともありません。しかも不燃材料ですので、いざという時も安心です。サイズに合わせて切削・加工し、それをボンドで貼り付けていきます。次に塗装して保護する工程です。彩りのあるものに囲まれている現在の暮らしでは、塗装というと美観と結び付けがちですが、実は保護という意味合いの方が高いのです。

ケイカル板はベニヤとは違い、剥がれてくることもなく、しかも不燃材という建材です。耐用年数もかなり長く、定期的に塗り替えてあげれば、耐用年数はかなり伸びてくるでしょう。これで安心ですとK様も喜んでおられました。

 

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