雨漏り発生!自己流で直すと失敗も(国立市M様邸)
突然の雨漏り発生! これって慌てますよね。先日は国立市にお住いのM様邸に雨漏りの現地調査に伺ってきました。秋の台風のときに窓枠から雨漏りがあり、「ここだ!」と思われた外壁の部分をご自身でコーキングなさったそうです。ところがその後の大雨のときもやはり雨漏りがしてしまい、これは専門家に診てもらうしかないと思われご連絡下さったとのことでした。
雨漏りを発見したときは、何とかしないといけないと慌ててしまい、自己流で直そうとして却って逆効果ということもありますのでご注意いただきたいと思います。雨漏りは1つの原因ではなく、幾つかの要因が重なって発生することもありますのでプロの診断が不可欠です。雨漏りを発見したら直ぐに私共にご連絡いただくのが1番なのですが、とりあえず応急処置だけでもという方の為に、今日は自己流で出来ることとやってはいけない注意点などをお話ししたいと思います。
【自分でできる応急処置】
①最も古典的で安全な応急処置はバケツやお鍋で天井から落ちてくる雨水を受け、床を濡らさないようにすること。レジャーシートや新聞紙・雑巾などを敷くと雨水が容器から溢れてハネるのを防いだりできます。もし屋根裏をみることが出来たら、雨漏り箇所にシートや雑巾などを敷くと室内に侵入するのを防ぐことができます。
②窓やサッシまわりから雨漏りしているときは、サッシの窓台部分にシートを敷き雑巾で雨水を吸い取れるようにします。また、カーテンが濡れてしまわないように外すか上に短く纏めておくと良いでしょう。
【自己流でやっては危険なこと】
①雨漏りの原因になっている場所に上ってブルーシートを被せ、風で飛ばないように土嚢などで固定する。これは業者が出来る応急処置です。屋根は濡れた状態ですからご自分で上るのは非常に危険でお勧めできません。
②雨漏りの箇所がピンポイントで判れば粘着テープや防水テープを貼るのも1つの方法です。しかし瓦屋根や傾斜のキツイ屋根ではできず、陸屋根やスレート屋根にしか応用が効きません。それに濡れた箇所に貼るわけですから剥がれやすくもあり、油や砂や埃を綺麗にしてからでないと密閉することはできません。これは手間がかかる作業で、自己流でやっても効果がないばかりか長時間濡れた屋根の上にいるのは危険ですのでこちらもお勧めできません。
③雨漏りの原因箇所をコーキングする方法もありますが、素人判断で適当にコーキングしてしまうと雨水の通り道が変わってしまい別の個所からの雨漏りになってしまう危険性もありますので、こちらもはやりお勧めできません。
このように、自己流では屋根の構造や雨漏りの仕組みを理解できていないので的外れのことをしてしまいます。また応急処置をして雨漏りが収まったからと、そのまま放置すると、最悪の場合、屋根材が腐食し崩落してしまうこともあります。また大量のカビが発生したり健康被害が出てしまうこともあり得ます。修理費用は後になればなるほど高くついてしまいますので、応急処置を行った後は、ぜひ私たちプロフェッショナルにお任せください。
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