関東でも凍害に依る壁の被害(国立市・D様邸)
さすがに2月ともなると寒気の強まる日が多いですね。皆様は「凍害」という言葉を耳になさったことおありでしょうか? 字面からも想像できるように、凍害は北海道や東北地方、または北陸地方など雪の多い地方での被害と思われるのではないでしょうか? ところが、関東地方でも凍害による外壁の劣化や被害が発生することがあるのです。
先日、国立市にお住まいのD様より外壁がボロボロ剥離している箇所があるので調べて欲しいとご相談があり調査に赴きました。伺ってみると、特に外壁の傷みが酷く発生していたのは浴室に面した壁面でした。浴室はどうしても湿気が籠りやすい場所です。壁の内部に溜まった水分が寒気によって凍結し、塗膜や構造が伸び縮みすることで割れたり、塗装がボロボロ剥がれたりします。
皆様もご自宅の壁を点検し、外壁の塗装が浮き上がっていないか? 窯業系サイディングやコンクリート製外壁にクラックが発生していないか?この時期はよくご覧になってくださいね。建物の基礎ブロックが凍害の被害にあうと建物の強度が低下してしまう場合もあるため、見つけたらすぐに修繕を行いましょう。その他にも窓枠やベランダと建物の隙間、壁を這うように設置された配管のネジ部分が凍害の原因となることもあります。
厄介なのは見た目には判り難い凍害です。これは室内と室外との寒暖差による結露によって凍結が起こり、壁が剥がれたり内部にカビが発生したりするもので、気が付いた時は壁がボロボロということもあります。
D様宅では躯体の修繕までは必要のない軽い被害でしたので、変形したサイディング材を取り外し、若干の内部損傷を修復したうえで新しいものにリフォームする方法をお勧めいたしました。
台風などの自然災害によって住宅が壊れた場合には補修費用を火災保険でまかなうことができます。凍害も同じく自然災害なのですが、凍害に関しては各保険会社や保険の内容によって保障内容が変わってきますのでご確認ください。幸い、D様が加入しておられた保険は凍害にも対応するものでしたので無料で修繕することが出来ました。
外壁リフォームでお困りの方はお気軽にご相談ください。
現地調査・お見積りは無料です。